北海道行き②

江龍武

2008年10月27日 19:59

「寿し処はんさく」に今頃行く時は、秋刀魚の握りを楽しみに行く。
予約してあったのと、いつも楽しみにしているのを知ってもらってるので秋刀魚を探していただいたらしいが、寿しにする程度の秋刀魚がなかったとかで口にできなかった。
誠に残念至極だった。



上左から、お通しのつぶ貝、刺身盛り合わせ
中左から、うにの握り、鮭とホタテの入った陶板焼き
下左から、カスベ(エイ)の煮こごり、握り

今回はマツカワカレイなるものが刺身になりその縁側で握りになった。
ちょっとつるっとした食感で歯ごたえもあり美味しかった。
ウニは地場産で色が少し悪いがこれまたなんともいえない甘みでいつも食べるウニ独特のにおいもなく爽やかな味だった。
なんていっぱしに書いてるが、空腹で直ぐにビールをぐいっと飲み、刺身では冷えるからと熱燗を頼んでビールと交互に飲んでいたら、握りの辺ではかろうじて憶えているもののかなりの酩酊状態。
あやしいもんだ。

「はんさく」は奥さんと息子さんが切り盛りしているが、名字が飯作さんというらしく、この仕事にもってこいの名字というしかない。
奥さんは、東京にいる娘さんの出産の手伝いに行って留守で、息子さんに一人でやれと言い残して行ったとか。
そんなわけで、今回は寿しと刺身の他は出来るのが限られていた。
熱燗で身体を温めるしかなかった。

ほぼ我々が終わりかけに来店したおばさんがカウンターにいたのだが、小部屋から降りたらその人の凝ったような肩が目に入り、酔っ払っているから「肩揉んだげましょう」と言うや始めてしまった。
殆ど手当てのような感じでしたようなのだが、酩酊状態だからはっきりとは覚えていない。
それでも、おばさんが「あんまり揉むでもないのによう効くのが不思議や」と言ったのは憶えている。
その時携帯がなり、滋賀のAさんがお腹が痛いのでと電話してこられたが、申し訳ないけどと訳を説明し、ホテルに戻ってからイメージで送ったのも憶えている。

さらに一軒スナックに行った後、ホテル川端に戻って自噴垂れ流しの温泉に入ったが、今思えば危険なことだった。
翌朝兄に会ったら、戻るなり寝て、起きたら夜遅いし、それから温泉に入ったら浮いてても発見してもらえないので一人では危ないと思ってやめたということだった。
正解!
私は、神のご加護を無駄使いしてしまったかもしれない。

(つづく)


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