カツオのたたき

江龍武

2008年11月02日 19:16

午前中は高菜の葉が元気な内に収穫して水に浸けてから例によって虫取り。
寒くなってきているので虫も少なく掴んだ気がしないほどだった。
こういうことを言うのはちょっと変だが、満足できない。
昼前には文化祭に行く予定だったので、畑から急いで戻って高菜漬けにとりかかった。
葉を一枚一枚丁寧に水洗いして重さを量り、長期保存の高菜漬けではないので塩3%で漬けた。
収穫も嬉しいけど、忙しい。

昼食は昔義姉が関係していたので、文化祭で婦人会のうどんを食べて売り上げ協力するつもりで行った。
だが、そんな殊勝なことは今後考えないようにしようと思うような味だった。
うどんが不味い。多分安い方を選択したのだろう。
出汁が不味い。これは、市販のうどんスープを使ってるに違いない。そういうものにありがちだが、汁を飲むと糸を引く。
油揚げも既製品のこれでもかというぐらい薄い小さい代物。心がほんわかしない。
テーブルにあった揚げ玉も酸化してるのか油の匂いが鼻につく。
市販のうどんスープの成分のせいで口の中の違和感が夕方まで続いている。
婦人会だから手作りで素朴な美味しさを楽しめると思ってたのに、がっくり。

うどんが不味かったのでもう嫌になっていたが、知り合いのおばさんが86歳で踊りを披露するのを見るのと妻の出品したワンピースはやはり見学したい。
ついでに他のも少し見て、廊下で知り合いと話していたら、知り合いのお茶の先生が通りかかりお茶を飲んで行けと引っ張られた。
お茶の作法は全然しらないが、口の違和感もなくしたいしおよばれした。
それでもなくならないしつこさにうんざり。

病院に父を見に行ったが少し早目に切り上げて、することがあるので家に戻ってきた。
先日カツオをもらったが、小さめのがあと一匹冷蔵庫で寝ていたので、今晩はそれをカツオのたたきで食べる予定をしていた。
することって、それを作ることで、そのため一昨日焼くための燃やす稲ワラも用意しておいた。
カツオを5枚に下ろし、串に刺し、戸外でワラをくべて焼いてみた。
皮から焼くというのを後で知ったというお粗末振りだがなんとかできた。

焼きあがったのを妻が氷水に放つはずだというので、そうに違いないとしたが、なるほどその工程でカツオに付着したワラ灰が洗い落とせる。
それまで、ワラ灰なら食べても大丈夫か・・・とか言っていたので内心ほっとした。
自分で作るのは初めてなので、まあこんなもんです。
カツオも小さかったのでちょっと火が通り過ぎたのも反省点。
今度は大きいカツオで試してみたい。

自分で下手なりにも心がはずむ素朴なのを食べてみて、しつこいようだがまた婦人会の手抜きが思い出された。


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