KHさん滞在記(2008年11月)
23日からKHさんとお友達のこれまたKHさんが二泊三日で遊びに来られていた。
続けて三年目だからどこにお連れしたものかと妻と考えていたが、とにかく出会ってから尋ねてみようということにして、午後二時前に駅に到着されるから、迎えに行くまでの時間の許す限り夕食の用意をしていた。
要望で大根尽くしに初日はすることにしていた。
大根は生でかじった時の味がいいので、太い拍子木に切って生醤油で味わってもらうことに一品はした。
ついで風呂吹き大根柚子味噌添え、おでん、大根と揚げのみそ汁をメインに考えた。
それではイマイチあっさりしすぎてるようなので、丁度鶏の皮を買っていたのでそのから揚げを出すことで献立は決まった。
よくもまあ、美味しいものばかりを食べてきたようなお二人にこんなので接待するもんだとお二人を知る人なら開いた口がふさがらないだろうが、お二人とはそういう気を使わない関係だしなんの問題もないとしている。
その前の日、二日目は昨年も出したが近江牛のすき焼きにしようと日野まで足を伸ばし、牛筋も手に入れた。
水口のハズイにその足でおでんの他の材料を求めにも行った。
しかし、一番欲しかった茹でタコがなかった。
23日はいつもより早目に起きて朝からおでんを作るため石油ストーブを出してきた。
それに大きな鍋を載せ、おでんの大根は皮付きで水から入れた。
風呂吹き大根は上品に仕上げるため皮を剥いたところまでして、妻に託した。
牛筋は昨晩一度茹でこぼしたあと圧力釜でしゅるしゅるタイムで25秒ほどかけ油を取り去るため戸外に置いてあった。
白く固まった油を捨て、適当な大きさに切って、しっかりした筋だけまず鍋に入れた。
スーパーの開店を待って妻が茹でタコを買いに行ってる間にアプローチから玄関にかけて落ち葉を掃く。
そのうちに妻がタコを持って帰ってきたので急いでタコを入れ、暫くしてから残りのおでんの具材全部を入れて味をつけた。
関東の方達だから甘みを抑え関東は色が黒いだろうと想像したが、そこまでは黒くせず薄口と濃い口醤油で色を調整した。
おでんはとにかく沸騰厳禁だと思っている。
そうして煮て、一度冷まして食べる前に再度温めると味がしむ。
時間が来たので、ストーブの火を消し、迎えに行った。
元気な声とお顔が現れ固い握手をして再会を喜びあい、いったん家に来ていただくことにした。
荷物を置いてもらって母と出会ってもらい、湖南三山のお寺巡りの時期なので善水寺にお連れしたことがないからそこに行くことにした。
そこから戻って、食事となるが、まずはキルケニーで乾杯してiku★ko さんのカンパーニュ、ライ麦パンとiku★koさんのお父さん手作りのスモークオイスターのオリーブオイル漬けで予定通り始めその感想を訊いてみた。
カンパーニュは非常によくできているということで絶賛に近かった。
ライ麦パンは少し苦いと評があったが、これは好みだと私は思う。
お友達のKHさんがスモークオイスターを最初に食べ美味しいと言ったが、KHさんからはもう少しスモークを考えたらという評があった。
私も少しスモークがきついと思ったが下処理がしてあるのか酸味があってそれがなんともいえずよかった。
ライ麦パンは今研究中ということとカンパーニュは自家製酵母パンだと説明したら、フランスでは何十年と元種をつないでるから酒蔵のようにそこに酵母が住み着いてるというような話になった。
iku★ko さん宅にもすでに住み着いてるようにいつもお邪魔した時思っている。
私の方も生大根、風呂吹き大根を美味しいと喜んでもらったが、それにもましておでんの味は絶賛してもらった。
特にタコの柔らかさはお気に召した風だった。
日本酒は新潟の純米吟醸「神童」を開けた。
フルーティーな吟醸香が鼻をくすぐりながらさらっと喉に流れ込む美味しいお酒。
四合瓶でよかった。
よく食べよく飲み楽しい会話が弾んだ一晩目でした。
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