クランペット続編
大晦日に知り合いのTKさんが鮎の甘露煮を持ってきてくれた。
丁度昼時でうどんを食べようと準備が整ったところだったので、出勤途中によってくれたTKさんもまだだったし上がってもらった。
その前日クランペットを焼いてあったのでそれも試しに食べてもらったら気に入ってもらえた。
そのクランペットを焼くのにセルクルというのが要るのだがという話をしたら、かき揚げ用に亡きご主人が試しに使った金の丸い輪があるから持ってきてあげるということになった。
お正月明けてから冷蔵庫のスペース確保の意味もあり、作るのが面倒になって保存しておいた栗を渋皮煮と甘露煮にした。
虫が冷蔵庫の中でも成長したので捨てないといけない栗も多かったが作るには十分あった。
それを、先日これまた母が去年の春塩漬けにした筍を昆布と山椒とで一緒に炊いたのをTKさんに届けてくれといった時一緒に差し上げた。
その晩電話があって、「栗が」と話し出したのでなにか悪いことでもあったのかと思ったが、「前にもらったのより栗の風味がしっかりしてて美味しかった」と言いたかったのと何故かという興味からの電話だった。
冷蔵庫に保存しておいた昨年の栗は、鬼皮がぺらぺらと呼んでもいいほど薄くなり渋皮を剥くときも実が固い感じがしていたし、水に一晩向いてから漬けておき少しでも圧力がかかるかと土鍋で(妻が)炊いた。
シーズンに炊いたときは壊れて困ったが、それもなかった。
そんな説明をした後、「ところで先日もって来てくれると言ったセルクルという金の輪忘れんといてや」と念を押した。
その念押しのおかげで、その次の日だったか、さっそくTKさんがセルクルを持ってきてくれた。
直径90mm高さ30mmが2個と直径80mm高さ35mmが1個届いた。
昨日それを試すためクランペットを作ることにした。
ただ今度は以前から使えないかと考えていた活性にごり酒の酵母菌を使って醗酵させて作ってみることにした。
iku★ko さんやmi*さんの影響だと思う。
ミルクを300cc使うところを活性にごり酒200ccミルク100ccにしてドライイーストは使わず、生地を発泡スチロールのなかにペットボトルにお湯を入れたのとともに置き保温してみた。
朝10時ごろ仕込んで夜の10時ごろやっと焼いてもよい程度に醗酵していた。
初めて金属のセルクルを使ったがそれ自身が熱を持つため早く焼けるし、セルクルをゆすったら簡単に抜け落ちた。
穴も今回は上手にできた。
穴を上手に作るためにはしっかり醗酵させるのはもちろんだが、入れる量も関係しているようだった。
直径90mmのセルクルが食べごろ感があってよかった。
さて上手にできた酒饅頭ならぬ酒クランペットのお味はというと、食べられないことはないが作らずもがなというものだった。
板の酒粕を焼いて食べた経験のある方なら分かると思うが、その味の上に苦味が強かった。
粕が入らないようにしたらその苦味も減るかもしれないが、また作る値打ちがあるのかというのが正直なところ。
セルクルを使うと上手にできるということが分かったので今度はこれぞクランペットというのを先ず目指すことにしよう。
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