皮付きの豚肉

江龍武

2009年07月16日 22:07

湖西に住む友人のT夫妻が9時過ぎに顔を見せた。
T夫妻の住む近くに「楊梅の滝」というのがあるそうだが、「楊梅」とは山桃のことなのに肝心の山桃を知らないので、私がブログで山桃山桃としつこく書いてるからわざわざ片道約1時間の道のりを見に来てくれた。
150キロ集めたと書いたのを読んだためか大きな実を想像してたようで実際に見てこんな小さなものかと思ったようだ。
そんなに美味しいものでもないが、実を味わってもらった。
敷地には品種物の大きなのもあるが2年前にそれは酸っぱかったので今年は最初から落ちるに任せていた。
それも味わってもらったら、こっちの方が甘いし美味しいと言う。
え~っと思って口にしたら本当にそうだったので、これも集めるべきだったかとつい思ってしまった。
150キロ集めた野生種はジュースがピンク色だが、こちらは鮮やかな赤色のジュースが採れる。
2年後のお楽しみとなった。

野菜畑も見てもらった。
今年は草ぼうぼうで育てているのだが、人参あげようか大根あげようかと草の中からマジックのように出てくるのは面白かったんじゃないかと思うほど草だらけになっている。

T夫妻が帰った後、金時人参の種を蒔く畝を作ることにした。
金時人参は暑い最中の土用ごろに種を蒔くのだが、雨で土が十分水分を含んだ直後に蒔くようにしてるので今頃になると一日でも早く畝の準備をしておく必要がある。
思い立って直ぐに兄に連絡を取りミニ耕運機を借りてきた。
昼前にしっかり耕し、午後土を盛り上げて普段は90センチの畝を60センチ幅にして高畝を作った。
仕事を終わったら直ぐにぱらぱらと雨が降ってきた。
なんてうまい事仕事をしたんだろうと気分がよかった。
明日は雨ということで、明後日に種蒔きでしょうか。

一仕事終えて父を病院に見に行った帰り、スーパーに寄った。
今そのスーパーの中の肉屋さんに、カナダのドイツ料理店で食べた皮付き豚の煮込みを思い出し、あちらではHOCKと呼んでいたと思うがその部分がどこか分からないので腕と呼ばれる部位を皮付きでとりあえず取り寄せてもらっている。
日本ではこの皮付きというのを手に入れるのが相当難しいというのを今回知ったのだが、肉屋さんのご主人が頼んでくれた最初の一軒には断られ今二軒目でようやく手に入りそうとなっている。
まあそれはそれとして、皮付というので先日話は弾んで、その時ご主人が「皮付きのハムを注文してある」と言ってたのを冷蔵庫から出してきて試食させてくれた。
お中元とお歳暮の時期の年二回しか作らないという代物ということだったが、皮の部分がこりこりして美味しい。
自分用に注文されたのかと思ってたが、「売らはるんですか?」と尋ねたら「売りますけど高いから売れませんわ」というような答えだった。
100グラム600円。
牛肉に比べたら普通、当然買って帰った。
カナダでも皮付きのハムはなかったと思うし食べなかったと思いながらビールと共に楽しんだ。

余談だがメキシコでは市場に行くと皮一枚まるごとを油で揚げたのが売っていた。
それの細長く切ったのがタレが付いてスナックとして袋に入って菓子のように売られていた。
さくさくとして美味しいものだった。


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