栗の渋皮煮

江龍武

2007年10月22日 13:17

今年の栗拾いも今日でほぼ終わりのようだ。早生、晩生の栗、それから山栗と約一ヵ月半にわたって拾い続けていた。
ここ二年は甘露煮にして知り合いやお世話になった方々に差し上げていたが、今年は忙しく栗のまま貰っていただいた。
昨年、テレビで栗は野菜のように扱うと言っていたのを覚えていたので、今年は拾ってくると冷蔵庫に保管していた。普通でもいっぱいなのに、使えるものは使い飲めるものは飲んでスペースを空け、栗を無理やり押し込んだ。それでも入りきらなくなるからどんどんあげる人を探して新しく拾った栗と入れ替えた。その甲斐あって栗が美味しくなったようだ。
皆さん喜んでくださったと信じているのだが、とにかく今年は無駄にならず気持ちがいい。
山栗は小さいので、去年は渋皮を剥くのにへこたれ、冷蔵庫に入れておく方法も知らず、地面に埋めて保存を図ったが、掘り出してみたら、虫にやられてぼろぼろだった。
今年もその小さい栗をどうしようかと悩んでいたが、とりあえず冷蔵庫に入れておいたので状態のよいまま持っていた。
3日まえから鬼皮を剥くのは「くりくり坊主」という栗剥きの道具で簡単にできるので、渋皮煮を試してみようと妻と始めた。
料理研究家の川津幸子さんが雑誌に載せていたレシペを持っていて去年もしたのだが、イマイチの気がして今年はしなかった。美味しいと言ってくれた人もいたが、妻も私もあまり渋皮煮は好物とまではいかなかったから作らなかっただけで、レシペが悪いわけではない。
参考までにそのレシペを書いておきます。大根おろしを加えるのが、川津さんが西木村特産西明寺栗を買ったとき、地元のおばさんから教えてもらった秘伝ともいえる方法です。

材料:栗500g 大根おろし1.5カップ 重曹小さじ1.5 砂糖150~200g
作り方:
① 栗は鬼皮をむく。水につけておくとむきやすい。
② 鍋に①の栗を入れ、ひたひたの水を加えたら、1/3量の大根おろし(汁ごと)、重曹小さじ1/2を加えて火にかけ、沸騰したらアクを取りながら、5~10分ゆでたあと、ゆで汁を捨て、栗を洗う。これをもう2回繰り返し、最後に水で洗ったら、栗の表面をこすって、余分な渋皮や筋を竹串などで取り除き、水を替えながら30分ほどつける。
③ 鍋に②の栗、砂糖、ひたひたの水を加え、落としぶたをして、弱火で30分ほど煮、火を止める。冷めたら再び火にかけて同様に弱火で煮、栗が軟らかくなったら、そのままおいて味を含ませる。
メモ:砂糖は好みで増やす。

山栗で渋皮煮を作って食べてみたら、美味しいんじゃないと母、妻、私の意見が一致した。大きい実の栗よりアクがゆでてるときも少なく思っていたが、出来上がりもなかなか上品な味に仕上がった。
鬼皮を剥くのは簡単なのでこれなら毎年できそうだ。


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