ボツリヌス菌の毒?
知人が眼瞼下垂にボツリヌス菌の毒を注射してもらったが、それを聞いておかしいんじゃないかと思っている。
これ(ボトックス)を知ったのはカナダで見たテレビ番組が最初だった。
眉間に縦皺が刻まれたように入っている人にボツリヌス菌毒を打つと皺が取れ、その結果精神的にも穏やかになり、日常生活を幸せに送れるようになったと医師と患者本人がテレビで話していた。
これはなかなか面白い要素を含んだ話だと思った。
精神と肉体は表裏一体の関係にあるとよく言うが、皺が無くなるだけで精神に良い結果をそんなにも早くもたらすのは一体どうしてかと考えてしまう。
体が健康であるには、私は、筋肉のバランスと萎縮を主眼に置いている。その結果静脈が押さえられ血行が悪くなり、さまざまな症状として現れているのが大半の病だと考えている。
眉間に皺を寄せるにはかなり多くの顔の筋肉を使い、頭の自然な血行を偏らせると思う。そして、脳に作用してマイナスに作用する化学物質が出て精神的に問題が出ると考えたら、自然な血行を取り戻すのに眉間の皺を伸ばすことで治ると考えられないだろうか。
顔の筋肉の使い方で脳に作用できると思ってることに、真言がある。
般若心経の真言は、最後の部分にある。
ガテー ガテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディ スヴァーハー
また修験者から弘法大師が若い時教えてもらった記憶に関する真言(虚空蔵菩薩の真言)がある。
ナウボウ アキャシャ ギャラバヤ オンアリキャ マリボリ ソワカ
弘法大師の真言は100万回唱えるそうだ。一日1万回で14時間かかる。ほとんど不可能に近い。それでも、歳のせいか物忘れをするようになってきたので、少しでも効くかと思い車の運転中とかに唱えている。
とにかく意味ではなく音らしい。その音の振動数が脳へ影響を及ぼすと考えられてるようだ。だから、真言はサンスクリット語に近い発音が良いとされている。般若心経も、一般的なギャテイギャテイは音読みなので上のように発音するのが望ましいというのを読んだことがある。
しかし音もあるが、筋肉の使い方も偏るのである部分の脳が発達すると考えられないかと思う。実際声に出してみると真言によって口や首の筋肉の動くところが全然違うことが分かってもらえると思う。
音に関係なく眉間の皺が無くなっただけで精神的に影響してるのだからそう考えて問題があるだろうか。
真言は唱えることで筋肉も変え、音でも脳に影響を与える方法なのかもしれない。
話がどんどんそれたが、ボツリヌス菌毒は筋肉の緊張を解くので眼瞼痙攣には有効かもしれないが、眼瞼下垂というどちらかというとだらりと伸びた筋肉に本当に有効なのだろうか。
私にはまぶたを下ろそうとする自然な状態の筋肉にボツリヌス毒を打ち自然な筋肉の働きを殺して一時的にまぶたが上がったとしか思えない。だから、元の木阿弥に戻ったのではないかと思った。
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