秘訣あれこれ

江龍武

2008年01月10日 20:17

京都で、仕事でお世話になっている社長と昼食することになってたので、秘書というか書類持ちをしてくれる妻と十時に車で家を出た。
昼食は、今出川寺町下がったところにある、親友の後輩がやっている、以前にも書いたリンデンバームに行くことになっていた。
妻と一緒に出かけたのは、妻の好きなそこに連れていくのも一つの理由である。やはり、仲良くするには同じ釜の飯を食べないといけない。何かに書いていたが、そうすると呼吸が一緒になるから気がかようとかいうことだ。近頃、家庭崩壊が取りざたされるが、一緒に食べることをおろそかにしていることも原因しているのかもしれない。
オーナーのHさんに、前々から大根ができたら持ってくると言ってたので、朝から畑に行って大きなところを3本引いて洗って用意した。それと美味しくできたヤマモモ酒も飲んでもらうことにした。
大きな仕事をしている社長には、恐れ多いことながら、厚かましくも毎回頼んでいる書類作りを気持ちよく引き受けてくださるので、昼食は一緒にするものの何か持参しようと、イチゴ大福を持っていくことにして、出発してからまずそれを買いに行った。
会社に着いてからお昼まで社長と話をしていた。
暫く行かない間に会社は模様替えがされていた。
社長にお世話になりだした当初から親しくしている中国人で社員のエンさんが言うには、近頃社長が付き合う人に偉い人が多くなり今までのごちゃごちゃした事務所では格好が悪いと、年末に社長が模様替えを頼んだということだった。
そんなことで話題はその話になったのだが、日本の大きな会社もそうですけど~、近頃中国に仕事で行っていると向こうの社長はそら~贅沢なもんで、わしの会社にも寄せてもらうと言うよるんで来たら格好悪いと思いましてな~、ということで模様替えとなったらしい。
実際カナダでも、私が関係したところなんか知れたものだが、会計士でも弁護士でも、小奇麗にしつらえた入口の部屋に明るい愛想のよい女性の受付嬢が居て応対をしてくれることから始まった。
そして、お目当ての相手が出てきて各自の部屋に連れて行ってくれるのだが、其処は眼下にダウンタウンを一望できるような部屋になっている。
それで、長らく頼んでいた会計士の場合、出世して儲けているということが分かるというものだった。
卵が先か、鶏が先かという話のようだが、テレビドラマでは金持ちの家庭はあまり物を置かずにすっきりとした背景にし、窮乏している家庭のシーンはごちゃごちゃと物を置くのが決まりらしい。だから、逆もありえると思っている。すっきりとしたところで生活していると、金持ちとまでは行かないまでも苦労しないとか、すっきりとした事務所だと商売は上手く行くとかあるかもしれない。
そんな考えもあって、カナダで友達の会社の経営コンサルタントのようなことを頼まれた時、まずそれから直した。自分の生活にもそれを心がけている。
ということで、社長はますます金持ちになる気がする。
しみったれた話の多い田舎から出て、久しぶりに景気のよい社長の話を聞いて何か元気をもらった気がした。
社長と別れた後、妻と四条通を歩いたが、京都の町は活気にあふれているように映った。


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