ストレス

江龍武

2007年11月18日 20:14

ストレスとは負荷をかけるのと負荷をとるそれぞれの場合においてある。つまりストレスとは変化のことだ。一般的にはその負荷のことを言っている。
負荷を取って楽になったのに悪いというストレスの例を挙げてみよう。
カナダ人は日本人のように残業でへとへとになるような働き方はしない。そんなことをしたら、配偶者に文句を言われ下手をすると離婚、財産は法律でどんな理由であれ半分持っていかれる憂き目にあう。
そんなカナダ人が年金生活に入ると、日本人と同じように年金を貰いだしてから平均2年半で亡くなるということを聞いたことがある。
これは聞いた話だからと調べてみてもこの種のことは書いてない。かろうじて一つのサイトで、ある県の男性公務員の年金受給平均年数は約5年、というのを見つけた。
65歳での平均余命は17,8年という統計もあるから辻褄があわないのではっきり分からないが、とにかくカナダ人と日本人の死亡年齢はあまり変わらないということが言われていたのに違いない。
それで2年半でも5年でもとりあえずその情報が正しかったら、仕事をしたとかしなかったとかではないことがこの比較で分かる。そうなると、仕事がなくなって規則正しい生活から自由に予定を組める楽な生活になったはずのことが、ストレスとして働いているとしか思えない。(といっても、人間の寿命というのが確定していないので、これはいい例ではなかった。失礼しました。)
じゃ、これは例としてどうだろう。
マラソン選手はともかく、一般人が長距離を走った後は、直ぐに止まるなと昔言われた。今度こそ、これは、楽になることがストレスとして悪い影響を与える一例と思う。
私たち夫婦もそんな経験をした。
60坪余の土産物屋をしていた時は年中無休で観光シーズンだと朝の8時半から夜の10時まで働いていた。場合によっては12時ごろまでお客さんが切れず働いていたこともある。その店を閉め小さい店だけになって休みを取るようになってから体調がおかしくなった。風邪も簡単に引いた。
それで、最後に商売を止める時は、出来るだけ休みも普段と同じように取るようにして体をなまくらに保つようにしたので、止めても元気で過ごせた。
その経験から、窓際族についてだが、精神的に耐えられるかどうかはともかくあれは年金をしっかり貰うためには賢明な策だと思う。
こんな話を先日やり手の事業家にしていたら、日本では最近は窓際族というのはないらしいことが分かった。つまり、今の日本ではなんとかして軟着陸の道を見つける努力がいるようだ。
急激な変化は負荷をかけるときも負荷をとるときも時にして悪い結果をもたらす。徐々に慣らしていくのが賢明というものだろう。無理な負荷をかけたり突然楽になったりするのは、よほどの自信がない限り止めておいた方が無難だ。分相応にストレスをかけ、それに慣れて当たり前になったら、次の段階に行くためさらに負荷をかけるか取るのが遅いようだが、よい結果を得られると思う。
前にも書いたが、負荷をかけるストレスは筋肉に関しては機能向上に働くと考えている。これもかけすぎると筋断裂とか痙攣とかいろいろな弊害を生むので上手く休むことが大事だ。筋肉に負荷をかけたら、次の日は休むのが良いと三石巌先生の本に書いてあった。生理学的にそうらしい。
気で治療を始めた時、死ぬほどしんどかったのは一度や二度ではない。だから、私のような道に入る人には疲れたら休むようにアドバイスしている。最初の内は面白くって無理をしやすいし、頼まれると断りにくいのでついついやってしまうが、それは危険な行為だと思っている。私の場合は、忙しくなる度に宗教団体が問題を起こしてくれたので、上手く休んでいたようだ。神の配剤としかいえない。
先日今度は続けると書いたが、今のペースならなんの問題もないし当時より進化しているから許されるだろう。
そうあって欲しいと願っている。

さてさて、今日で、投稿が100回になりました。最後の方は、なんとか100回までできるだけ毎日書こうと目標にし、日課にしていました。
しかし、さすがにもうあまり思いつかなくなりました。
それで、明日からは書いたり書かなかったりさせてもらおうと思ってます。
これからも、少しでも皆さんに楽しんでいただけることを願っています。今後ともよろしく。


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