寂しい出来事

江龍武

2009年08月22日 13:32

実家で飼ってるゴールデンリトリバーが昨日逝った。
享年14歳。
この犬種のサイズなら天寿を全うしたと言えるだろう。

8月9日だったかものすごく暑い日があった翌日急に弱り、それでもまだ立たしてやるとよたよたしながらも排泄したらしいが、次の日ぐらいからは介護老犬になってしまった。
最初の内は食欲もないことはなく、香りの強いのは食べなかったがあっさりしたのは口にしていた。
それも2,3日のことで直ぐに食べなくなり、それでも口に氷を運んでやると噛み砕いて食べていた。

老衰だから助かるとは思わなかったが、弱った日からできるだけ氣を入れ少しでも楽に逝くようにと願った。

一昨日行ったら、横たわってる様子が今までと違って力がない。
母が見ていたが、熱があるという。
氣を入れてみたらついに陽気がどんどん出てきていた。
それまでも身体は熱かったが、氣を入れた時の感じでは陽気を感じていなかった。

老衰の場合は、死が近付くと陽気がどんどん出てそれが陰気に変わることが多い。
それはまるで惑星が燃え尽きて冷えていくのに似ている。

何となくだが、今日明日だと思った。
そしてそれを義姉に言ったとき時、人間ならここからほぼ二週間だけど・・・と言って、犬の一年は人間の七年というから犬の2日は人間の14日分、辻褄があってると思った。
辻褄はあってるけど、へぇ~~~と不思議な感じがする。

いつから犬の一年は人間の七年と言うようになったのだろう。
人生50年と言ってた頃の犬は7年ほどだったのだろうか?
また思考が変な方向に動いてしまう。

一昨日そんなことを考え始め、昨日午前はまだ生きていたが予想通りならもう少しだとまた見に寄ったら、眼を閉じてハッハッ、ハッハッと息をしているだけだった。
その姿を見ていたら、もう少しボール遊びや散歩に付き合ってやったらよかったと思った。
犬にでも思うんだから人間だったらもっと思うのかもしれない。

夕方死んだという知らせが入った。

見事な死に方に接して、考えさせられることが多かった。
安らかに眠って欲しい。
ありがとう。


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