栗
私が住んでいるところには、父や母が植えた実のなる木があちこちにある。今はブルーベリーが食べごろになっている。これはまだ小さい木が2本あるだけで摘むのもすぐに済む。
問題は父が植えた栗の木である。大小取り混ぜ10本ほどある。
栗は美味しい。栗ご飯、栗の甘露煮、焼き栗、栗きんとん、栗羊羹、モンブラン等々栗のあの黄色いクリッとした実を見るとなんとなく嬉しくなる。胸がときめく。
しかしそこまでに至るのが大変だ。収穫の時期ともなると毎日バケツに半分ほどの栗が手に入る。拾わなかったらいいという人もいるが、やはり落ちてるのをみると拾いたくなる。あのつやつやとした栗饅頭のような顔が微笑んでいるのに無視はしにくい。拾った栗は冷蔵庫に入れておかないと実がどんどん痩せる。冷蔵庫に入りきらないから急ぎ加工しないわけには行かない。
友人知人に差し上げようと訊くのだが、我々の声をかける相手は栗の皮を剥くのが嫌で欲しがらない。欲しがってもほんの少しだ。それで、連日連夜妻と私みかねた母が栗の皮を剥いて甘露煮にすることになる。
なぜそんな1,2ヶ月先のことを書いたかというと、栗がもうじきやでという顔をしてこれ見よがしにぶらさがってたので栗の木の下草を栗拾いの準備で刈ったためだが、自然は待ったが利かないのでいつも追われているプレッシャーを感じている。
スローライフは忙しい。これから暫くは秋冬野菜の種まきに追われる。野菜は60~90日で採れるのでその後今度は漬物作りがまっている。
今日も暑かった。栗の下は無事刈れたので、水分補給をしても頭がチーンと痛くなってきたので作業を止めた。
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