訪問者
ここ2日、雨とか用事で午前中つぶれてしまい毎朝日課にしている虫取りが出来てない。食われる!今日はやらねば!と畑に行きたいところだが、関係してる協会からメールでゲラ刷りが送られてきていた。最終チェックはお任せにしておこうかと思ったが、立場上そういうわけにもいかないし、仕方がないと観念し10年以上前にワードの教本で一度試したことのあるテクニックを使って直すことにしたのはいいがある程度思い出すのに時間がかかってあせった。
虫取りに毎日一時間以上かけているのだが、虫取りも1時間以上やってるとヨガではないが動禅をしてる感じがある。目視が当然基本で、虫の糞を見つけそのサイズや形状・色などでどんな虫かサイズかを経験から割り出し、発見する。青虫が忍法雲隠れの術を使って葉脈や食べた所のカーブに沿うように隠れているのを発見すると今流行のあはっ体験をした感が脳にある。虫が、私はなんにも悪いことしてないのに・・・と言ってる気がするが、そう思ってるやろけど知らず知らず迷惑をかけてるのやと問答したり、そういえば不幸や困難な状況になった人が、私はなんにも悪いことしてないのに・・・とよく言うけど、前世でしてるということを思う人は少ないやろなぁとか考えながら捕り続ける。そんな時は脳は虫取りモードになってるようだ。野菜が知らせてくれるのかと思うほど、目だけでなく手までが隠れている虫まで発見する。うぅっと何かが引っかかり何気なく目の前の葉をひっくり返すといたっ!!と脳が喜ぶことがある。
そんなモードで禅の境地に入ってるのを、「すいません」と邪魔する女性の声がした。
声の方に顔を向けると二人連れの女性が日傘をさして立っていた。
「聖書をお読みになりますか?」というのが開口一番出てきた言葉だ。誰でも思うが、宗教の勧誘だ。
「聖書もモルモン教の聖典も読みますよ。」と言ったら「モルモン教ですか?」と来た。
モルモン教の聖典は、先日協会に行った時モルモン教の宣教師が来ていて私にくれたのを、近頃読んでいる。そんなことを言い、私は昔から宗教書はなんでも好きなので読むと言ったら、私たちはエホバの証人です。ご存知ですか?と訊かれた。
輸血をしないでくれといってよく新聞に載ってるから知らないことはない。それについてどう思います?と聞いても返事はない。生まれ変わりのことは否定して死んだら魂は死ぬという。前世療法とかアガステアの葉とか読んだかと訊いても読んでない。キリスト教はイスラエル人の神のように思えるが他の同時代の人間にはどんな神がいてその神はどんな存在かと訊いてもたいした答えは返ってこない。どの宗教も組織を守るがために始祖の考えから離れてるように思う、偶像崇拝もそうだといったら、私たちは無償だし偶像崇拝もしない、とやっとエホバはそうなんだと思う答えが返ってきた。モルモン教の聖典をまだ読み込んだわけではないが、神が示現したことをニーファイに神がよく深く考えよと言っている。もっといろんな本を読んだ方がいいというようなことや日頃考えてる人間存在について、帰りたい素振りが見えたがこちらが引き止めるように話し続けたら、悪魔に出会ったと思ったのか、邪教の考えを耳にするのが嫌なのか、転向しそうで怖いのか、布教対象にならないと判断したのか、お手を止めましてとそそくさと帰ってくれた。
この訪問者のお陰でそれまで味わっていた禅の境地に入ることはその後できなかった。残念。
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