シクラメン

江龍武

2008年01月12日 20:01

写真を見られて、花も少ないしなんて貧弱なシクラメンだと思われるかもしれないが、これは、一昨年の秋に兄が買ってくれたシクラメンで、去年無事夏を越し、今やっと花が上がってきかけている。
シクラメンの夏越しが出来るということは聞いていたが、花は母の管轄下にあるので手を出さなかった。
それが、あまりにも母の管理が下手なので、昨年は口をだすようになり、それでなんとなく水遣りを私がすることになり、その流れで夏越しに挑戦することになった。
例によって、インターネットで大雑把な知識を手に入れて、始めた。
夏越しには、二つの方法があった。
一つは水をやりながら越す方法と、もう一つは水をやらずにからからにして強制休眠をさせて越す方法なのだが、水をやりながらは、どうも球根を腐らせそうな気がしたので、からからにする方を採用した。水をやらなくてもすむので、その点で手が抜けるという思いもあった。
6月ともなると花も少ししか上がらずなんとなく貧弱な様子になったので、いよいよ水をやらないことにした。これが、なかなか精神的に辛い。
生きてるものを無理やり殺すような感じがする。やったこともないし、本当にこれでよいのかとも思ってしまう。
心を鬼にして、水を遣らなかったら、暫くしたら、葉が黄色くなってくれたのでこれで休眠に入ってくれるものと思った。
ところが、どっこい、空気中の水分が災いしたのか、土はからから、葉もしっかり枯れたころ小さな新芽を出すではないか。
さすがに、それが枯れるまで見ていることはできなかった。
それで、沢山水をやったら球根が腐ると思ったので、最初は水をほんの少量遣り、葉の成長や萎れ具合を見ながら管理していたら、なんとか7、8月を切り抜けられたので、9月に入ってからひとまわり大きい鉢に植え替えた。
シクラメンに冬の日差しは弱いので大丈夫だが、残暑の日差しはまだ強い。午前中は朝日や木漏れ日で、午後は直接日は当たらないがなるべく明るい場所に置いておき、葉が徒長しないようにできるだけ戸外で育て、12月頭に屋内に持ち込んだ。もう少し早く屋内に持ち込んだら花が早く上がってよかったのかもしれないが、今年はこれで満足ということにしよう。
水切りを始める前に、このシクラメンから種が採れた。
これも、7月11日に種まき培土に撒いて、新聞紙でくるみ新聞紙も濡らして湿度を保っていたら、一ヶ月後に芽を出した。本来シクラメンの種まきは9月に入ってからするらしいが、早く撒いて育てたのをブログで読んだので試してみた。蒸れると問題だと思ったので、容器は素焼き鉢を使った。
そのまま育てていたのだが、根が絡むと植え替えるのに良くないと思い4日ほど前に一本ずつジフィーポットに植え替えた。今時分そんなことをして良いのかどうか分からないが、今しかないと思った。
小さい素焼き鉢がないのでジフィーポットを使ったのだが、これまた根が蒸れないようにと思ってのこと。土は、夏越しの失敗はカビが原因という話を聞いたので、こんな小さい苗ならなおさらと山野草用の市販のものを採用した。
畑では化学肥料というものをやらないが、花は別。こんな小さい時からIB化成を一粒ずつ置き、下のトレイにもIB化成を置いてその水を吸い上げるように考えた。
今球根は5ミリほど、高さ約4センチでものすごくかわいい。見ていて飽きない。
なんとか、咲くまで育って欲しい。


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