スナック卒業者
昨晩は、中学時代の友達が10人ほど居酒屋に集まった。
私も、カナダから戻ってきて仲間に加えてもらっている。
昨年暮れ大腸癌で手術したCちゃんも元気な顔を見せていた。以前はタバコを吸っていたが、止めたと言っていた。お酒の方も今しばらくは控えてるようでウーロン茶を飲んでいた。
手術後電話治療をしたときに、身体を温めるものをたべなあかんよ、と言ってたので、そうしてるか確認したら、やってると言っていた。
面白いことに、手術する前は35.5℃だった体温が術後は36.5℃になったということだった。それやったら、再発はないやろうと思ったので、そう言った。
そこから昨日は真っ直ぐ家に帰ろうと思っていたら、HKくんとKOくんがスナックに一緒に行こうと何度も誘ってくれるものだから、今一人YOくんを誘って手配よろしいお迎えの自動車に乗り込んだ。
若い時から京都で行き過ぎたのかこの歳になったらあまりスナックには興味がないが、同級生がどういう場所でどのように遊んでいるのか興味があった。
平日の夜というのに、カウンターを除いてそこは満席だった。こんな不景気な世の中なのにとびっくりした。
若いお相手をする女性が10人ほどいつもいるそうだからだとおもうが、それにしてもよく流行っていた。
前の女の子に歳を聞いたら23歳という。私には子供がないが、同級生に尋ねたら自分の娘ぐらいだという。家で飲んでても一緒とちゃうんかいな?と思ったが、相手してくれるのが嬉しいのだろう。
ママさんは水木しげるの世界から出てくるような妖怪っぽい、病気のような生気のない雰囲気で話しかけないようにしていた。
途中でカウンターからテーブル席に移ったが、私の隣に日本人でない顔立ちの女性が座った。
尋ねてみるとフィリピンの人で、日本人の男性と結婚し男の子が二人いて町営住宅に住んでいる。昼もどこかで働いているといっていた。
なにか気の毒になって、元気をあげようと、色々話しながら手から気を送り込んであげたら、指摘するところ全部当たっているのでびっくりしていた。生活に希望と幸せをあげようと、それを実現する心の持ちようや使い方を説明してあげたら、ちょっと涙ぐんでいた。
彼女は日本語ぺらぺらなので日本語でいいのにHK君が英語で話してくれというので、英語で話したり日本語で話したりしながらの会話だった。
いつのまにか勘定することになって、さほどに飲みも歌いもせず楽しんだわけでもないのに7000円とはこれいかに。いつの間にか新しいボトルが入っていた。
京都のパブでキルケニーを飲んでる方が大人の楽しみ方というもんで、どれほど幸せかとスナック卒業者は思いました。
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