獣医してます

江龍武

2007年09月06日 12:21

昨日今日と犬の治療が続いている。
昨日は従姉妹のMちゃんが頼んできた。父のリハビリを終わって病院から帰ってきたら、母がものすごく急いでいるような話ぶりで、Mちゃんの犬が椎間板ヘルニアということで診て欲しいと電話してきた、と言う。明日にでも連れてくると言ってるということだ。
命に別状はないことだし、やっぱり治療は落ち着いてしないといけない。まず帰宅してしたいことを済ませ、電話した。
Mちゃんは薮入りのときに受けた足の治療がよく効いたし、犬にはよく効くと言ってたのを思い出し、獣医さんが大層なことを言うものだから私に頼もうと考えたようだ。
獣医さんはMRIも撮って調べてみようと言ってるらしい。

日本はすごいですね。カナダのBC州では人間でさえMRIはなかなか受けられません。BC州全体でたったの2台しかないと聞いてました。CTでも緊急の場合を除き4,5ヶ月待ちというのが相場です。

さて何回も書いているが、犬にはよく効く。
とにかく電話でしてみようということで犬の耳に受話器を当ててもらって声を送った。私はヘルニアとは思わなかった。ただ背骨の横の筋肉が攣っているようなのでそこを中心に治療した。終わってから飼い主のMちゃんにどこで飼ってるかと尋ね、上にも上がってると聞いたので板のフロアーは足を滑らして脱臼したり腰を痛めるので気をつけてやるようにアドバイスした。とりあえず1週間ほど様子を見てもらうことにした。
お次は今日の午前中に依頼があった。
妻が行っている美容院のオーナーからだった。犬が心臓の薬の副作用のせいか、重くなってきてどうも水ぶくれのようだと言うことだ。
この犬は日本でも8匹しかいないイギリスの犬でカナダから写真で治療したことがあるが、私はまだ実物を見たことがない。
月曜日に連れて来たいということだが、あいにく何時になるか分からない用事があってはっきりした約束ができない。そんなことで、今回も同じように電話でした。
背骨の真中辺りが圧迫されてるようで、そこは心臓や腎臓に影響を与えると考えてもおかしくない。
治療を終わり飼い主に胴の長い犬かと尋ねてみたら、どちらかと言うとそういう犬らしい。そういう体形の犬は背骨が垂れる傾向がある。それで問題が出てるんだろうと説明した。
人間が好みの体形に犬を作ったものだからそれぞれの犬種にその犬種特有のよくなる病気がある。純血種を飼うときは、それも考慮しておかなければならない。
さてさて、以上2匹はどうなるだろう。100%治せるということはないので治療したあと常に戦々恐々としている。
良い結果がでますように。


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