2007年10月19日

姿勢の大事さ

背骨が左右に曲がっているのは良くないと先日書いたが、それでは前後にカーブしている場合はどうかと考えてみる。
前後に曲がっているという前提条件として、体の側面から見たとき重心線が体の中を通っているのを理想としよう。重心線は頭頂に紐が付いていてぶら下がっているイメージでよいと思う。
まず背中が曲がっている時は、顎を上げないと見にくいので首の後ろに圧迫がかかると同時に首の前もそのため喉仏が引っ張られた筋肉で押さえられることは想像できる。観察していると、顎が上がっている人には耳が遠くなる傾向があるように思えるし、甲状腺にも問題が出る場合があるように思っている。
田舎のおばあさんが地面を見ながら押し車を押して歩いているのはそんなことからいうと賢明なことかもしれない。
それから胸がそれでは膨らみにくくなるので息を浅くするようになる。ため息をつくときの感じを思い出してもらったら、よく分かるが、息を長くしにくい。長息は長生きに通じるから感心しない。
背中が曲がると自然腹部もそれに応じて曲がるので横隔膜の動きも制限され内蔵が弱り腺病質になるかもしれない。
眼鏡をかけていると下にずれてくるが、レンズの中で見ようとするから顎が上がるのが癖になる。これは眼鏡をかけてる者が証明写真を撮りにいくと写真屋さんに顎を引くよう言われることからも分かる。それでは前を見にくいので背骨を曲げることで調整するようになるのだろうが、背中を丸める癖がつくように思う。
顎が上がると目を下目に使うようになるのだが、視神経の位置関係からか眼筋には楽だが、眼球が長くなると思っている。それとレンズ内でしか見ないので眼筋をあまり使うことなく首を回して見ることから眼球が長くなり近視の眼鏡の度が進むのではないかというのが私の仮説だ。私は小さい時からど近眼で苦労した。それで、その仮説をもとに下目を使わないようにするため下半分を切り、上目がレンズ内で使えるように上を丸く残した蒲鉾の断面のような眼鏡を特注して暫くはめていた。横目も出来るよう出来るだけレンズは大きくした。その眼鏡では、階段の上り下りのとき下目にするとレンズから視線が外れるので見えず怖かったが、顎が上がっていたのが治るとともにレンズ内で見えるようになって姿勢も良くなった。視力も少しは良くなったかもしれないが、とにかくど近眼の上に老眼が始まる歳なので残念ながらご報告できるような結果は出ていない。
老眼の人の度が進むのもこれで説明できる。この場合、上目で遠くが見えるものだからレンズ外で見ようとするので眼鏡をかけてないときよりさらに顎を引いて目を上目にして見るからそうなると思っている。歳で柔軟性を欠いた眼筋に強い負荷がかかりそのまま固定することで眼球が短くなることもあるし、毛様体も遠目で固定気味になるのだろう。
近眼の場合は眼球を丸くするように眼筋のトレーニングが必要だし、老眼の場合は眼筋のストレッチが必要だと思う。
今ここで簡単に書いておくが、機能向上にはストレスをかけ、負荷がかかりすぎて具合の悪い時はストレスを取るようにする。大人になるとストレスを取ったほうが良くなる時が多いというだけである。例を挙げると、気はストレスを取るのに有効なのだが、健康な赤ちゃんを気で歩かすことは出来ないが、足が攣って歩行が自由に出来ない人を気で治すことは出来るだろう。
腰の所で重心線が体の後ろに出ていると腰痛になるのが自然なことだ。胸は鳩胸気味になる。これまた胸が開ききってるので息が浅い。あと顎を引きすぎになる。
顎を引きすぎてる人を観察すると、記憶力がよいが一度思い込むと他の意見を聞かない頑固な性格が多いように思う。
顎の位置は首の筋肉のバランスと眼球の使い方に影響し、結果、脳への血流に影響するのだろう。ある脳の場所が発達、未発達することは充分考えられることではないだろうか。
背の低いものは見上げることが多いので顎が上がる。高い者はその逆で顎が下がる。そのようなことから背骨のカーブも人それぞれの身長、体重、環境などさまざまな要因によって変わる。正しい姿勢を意識的に保つようにしないと保てるものではない。
将棋の永世棋聖米長邦夫氏が弟子をとるとき正座の姿勢で将来強くなるかならないか分かると言っていた。それほど姿勢は大事である。
学校教育では、小さい時から食育に加えて正しい姿勢およびその重要さを子供たちに教え込むのが健全な心や体を育むうえで必要だと思っている。


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この記事へのコメント
こんばんは。
最近猫背が気になり
原因を探すと
顎が上がりすぎている気がして

検索でこちらを読ませて頂きました。

すべて、
なるほどそうだ。そのとおりだきっと。納得。と
とても心を動かされコメントさせて頂きました。


*** 

 
私は病気から自律神経も乱れて
薬を飲むこともたまにあるのですが

首裏〜背中には1番大事な自律神経をつかさどる部分があるので
この部分に関しても
感心しきりでした、、!


上だけ眼鏡のくだりなどすごく興味深かったです。


併せてここ何年かで眼瞼垂下というまぶたがさがって
ひたいにしわが出来たり(これも肩こり自律神経の乱れになる)
する病気?症状が眼科でも言われるようになっていて

私もあてあまるので手術をせねばなあと
(イヤイヤ こわいですからね!)思っていたのですが

これにもあてはまるなあと思いました。

読ませて頂いて良かったです。
すごくすごく参考になりました。

1番新しい記事も読ませて頂きました。
生きていると色々なことがありますが

長い人生
まだ半分をすこし越えたところです。

まだまだ半分もあります!

これからきっともっと楽しいことが起こると思います。
どうかお元気でいらして下さいませ。

病は気から。です ^ x ^

では、感動して書き込んでしまった
USAGIより。
記録して下さったことに大きな感謝と
愛を込めて ^ x ^ 
Posted by USAGI at 2011年08月13日 22:24
>USAGIさんへ

コメントありがとうございました。
ブログを殆ど更新してませんが過去のブログが参考になったようで大変嬉しく思ってます。
今回自分のブログを改めて読み、当時なんとか自分の考えを伝えたいと思う自分がいたことを思い出させていただきました。
気功師というのは自分は上手に治せないので人を治した経験から体の仕組みを考えたりして自分の弱った時に対処するしかないようで、その自分用に考えたことはまた人様にもお役に立つのではないかと書いていました。
USAGIさんは眼瞼下垂でお困りのようですが、コンタクトレンズを着用されてますか?
それなら、私のブログで「眼瞼下垂」で検索してみてください。
私もそうなったことがあるので何かのヒントになるかもしれません。
コンタクトならその日常的刺激によって筋肉が熱を持ってるのだと考えています。
とにかく、もしそうならコンタクトの着用を止め、メガネのレンズもプラスチックではなくガラス製に換えられることをお勧めします。
プラスチックは熱を持つので目蓋にさらに熱を与えると思います。
ガラス製は少し重いですが、レンズの小さいメガネにされたら問題ないと思います。

最後になりましたが、エールありがとうございました。
Posted by 江龍武 at 2011年08月14日 14:45
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