2010年03月10日

遂に遂に遂に

肺癌のKMさんは、私が治療をお引き受けする前に昨年脳の腫瘍をガンマーナイフで処置されてはいたのだが、今年一月末か二月初めごろのMRI検査でまた再発してるのが見つかり、今度は小さいのが広い範囲にできているとかで全脳照射を受けられることになっていた。
どういう訳か予定が延びて、抗がん剤の投与による入院をされてから暫くして、それも並行して受けられることになった。
照射は平日だけで、3月4日から始まって計15回受けられるということになっている。

放射線を受けると火傷のような浮腫が出来ることもあるというのはお医者さんも言ったことで、私もそう思っていたから、氣は火傷にはよく効くと思ってるので2日に一度電話治療を受けてもらうことにした。
これは予定が延びる前から私の方から提案してお約束していたことだった。
そんなことで、治療もだがお話しするのが前より多くなった。

3月3日は今まで通りの私の治療日でCT検査を受けられた日だったが、その結果は翌日の木曜日に説明があるとかで分からなかった。
それとは別に胸に水が溜まってるのでお医者さんがそれを抜いたほうがよいと言っていたということまで知っていて、4日に照射が始まって翌日の5日から一日置きの電話治療が始まった。

5日にCTの結果を知らせていただいたが、お医者さんが気のせいか陰が薄くなっているように感じられると説明されたそうだ。
気のせいでもなんでも私にとっては初めての朗報だったので嬉しかった。
胸水がKMさんは気になるようだったが、それは前日だったか写真でやってたとき背中に縦に走る痛みを一瞬感じたのでおそらくそれに関係することで溜まっていたと考えていたから、それを言って自然に無くなりますよと言ったのだが・・・
KMさんは、「なくなりますか~?」と懐疑的な口調だった。
胸水はともかく陰が薄くなったから、その日から私は、「これは治るんじゃないでしょうか、多分治るでしょう」とプラシーボ効果も起こって欲しいと思いながら言い始めた。
私にとっては、陰が薄くなったという日が、病気が治るためのターニングポイントだと思ったし、そう説明して、もう治るしかないというしかなかった。

7日(日曜日)の電話では胸水を抜く予定の日を尋ね、11日ということだったので、「それまでに減ってるかもしれないので、胸水を抜く前に一度レントゲンを撮ってもらってからにしてもらったらどうですか?」と言ったら、「月曜日(8日)にレントゲンを撮ることになってます」ということだった。
治る過程にあると思うので、胸水は自然になくなるはずだとまた5日と同じようなことを言ったが、KMさんは、やはり「なくなりますか~」と同じように懐疑的だった。
抜くとなるとチューブを入れる穴を開けられまた体が傷つき弱るので、なんとか胸水を抜かないでもいいほどに減っていて欲しいと願うばかりだった。

それからまた一日経って昨日(9日)電話を受けたら、「昨日良い事があったんで、よほどお電話しようかと思ったほどなんですよ」と開口一番に言われた。
どんないい事があったんだろうと思いながら尋ねたら、遂に遂に遂にと何度も言いたくなるようなことだった。
ご主人が二日間おられなかったので詳しい説明はまだだそうだが、お医者さんが「随分と陰が薄くなった」というレントゲンの結果を伝えたらしい。

肺癌が遂にへこたれ始めたように思えた。
感動で涙が出そうになるほど嬉しかった。
ここ10日ほど風邪で声が出しにくいのに喉が痛いのを我慢して潰れるなら潰れろとばかりに無理矢理出していたこともあったのか、よけいにその感を強くさせた。
その報告で気分が晴れたのか、夜中に咳き込んで弱った体にも急に力が戻った気がしたし、今日もそれは続いている。
なかなか肺癌が好転しないので鬱々とした気分で過ごしていたから、私の体に影響していたのかもしれない。

暫くKMさんと喜びを分かち合っていて、ふっと胸水はどうなっただろうと思って尋ねたら・・・
なんと!! 
こちらも抜かないでもいいほどに減っていたということだった。

KMさんが言っていた。
「こんなこともあるんですね~」

KMさんと私にとって希望に満たされた一日となった。


タグ :肺癌

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