2007年11月13日

滋賀県人会世界大会

昨夕6時からびわ湖ホールで第11回滋賀県人会世界大会の記念行事が催された。
母と妹が若柳吉姫先生率いる吉姫会の一員として出演することもあり見に出かけた。妹が若かりしとき若柳流の名取になってたので、お声がかかった。母も妹もこの日のため、ほぼ一年かけて稽古を付けてもらっていた。母は長唄を、妹は踊りと長唄に参加することになっていた。
守山にいる叔母も見たいというので、車で迎えに行く道中、草津線を横切ろうとした時、踏み切りの信号が鳴り出した。
チラッと時計を見たら列車が通るには変な時間だったので、帰路のお召し列車が来るのかと、国道の信号待ちをしている間ルームミラーを見ていたら、やっぱりそうだった。朝見たぴかぴかの白いお召し列車がやってきた。丁度信号が青になり動き出してたときだったので、同じ方向だったから暫く追いかけるようにして見ることができた。なにか得した気分だった。袖振り合うも多生の縁というから、天皇ご一家と縁が過去世であったんやろかなんて妻と楽しんだ。
滋賀県人会世界大会は2年に一度世界のあちこちで催されている。前回はロサンジェルスだった。
私がまだカナダで店をしていた時バンクーバーでも世界大会があった。
その時、西部カナダ滋賀県人会の理事をしていたので、大会運営に深く関わったことがあり、その時東京の全国滋賀県人会連合会にお願いして吉姫先生の出演許可をもらい踊ってもらった。以来、先生はどの大会にも参加して踊りをご披露されてるようだ。費用一切先生持ちのようだ。今回もそのようで、全滋連も助かってることだろう。
今回は日本で大会があるというので先生も力が入り、こちらがびっくりするエネルギーでかつてのお弟子さんを集めこの日を迎えられた。
びわ湖ホールに5時半ごろ着いたので、妻がバンクーバーから知り合いが来ていないか探しに行った。ほどなく戻ってきて、誰それがいはったから来て、というので出会いに行った。そこには懐かしい顔が並んでいた。バンクーバーの滋賀県人会は皆年配の日系二世の人が殆どでその方達の子息を除けば我々夫婦が一番若かった。そんなことで、かわいがってもらっていた。バンクーバーの二世は日本語も皆達者に話す。挨拶は日本語だったり英語だったりそれもまた懐かしいものだった。四年ぶりなので、皆少々歳を取ったと感じたが、向こうの気楽な生活ゆえか元気なものだった。
以前は遠方から大会に参加すると全滋連から渡航費として補助金が出た(!)が、もったいない知事になったためか不景気で全滋連も予算が小さいのか、補助金が出るどころか、各県人会の幹部に一人二万円の寄付のお願いがあったということだった。
滋賀県に住んでいるものには滋賀県人会という存在は馴染みがないが、国内に56、海外に15もある結構大きな組織である。
ただ、国内はともかく、海外の県人会は二世から三世の世代となってきて日本語ではコミュニケーションをとりにくくなってるのが現状で、この先予断を許さない状況になっている。
海外の県人会を上手く使えば、外国の情報とか留学の相談とか、子連れ狼にある柳生忍軍の草の現代版のようになると思うんだが、どんなものだろう。頼りない外務省の役人よりよっぽど日本の役に立つと思うのだが。
さて、6時になり会長と県の挨拶で始まり、続いて記念講演として田原総一郎氏が「平成20年をよむ」という題目で話された。それによると滋賀県の人口は増え続け、今でも県民所得は上から4番目に位置しているし、滋賀県の未来は明るいようだったが、それでは今の財政危機はどうなのかと思った。話にもあったが、滋賀県は豊かなためか政治家には恵まれていないということに尽きるようだ。
そのあと、吉姫会の長唄、踊り。
最後に、びわ湖ホール声楽アンサンブルのすばらしい歌声を聴いて終わった。
苦手な文化的行事への参加だったが、意外にも楽しめた。食わず嫌いかも知れない。
また、今までは体質的に気に感応するので大勢の人の集まるところを避けてきていたが、それも問題なくなってきたのかもしれない。
ただ、どの行事でも最後にざわざわと帰っていくあの雰囲気がなにか好きになれない。映画館でも終わって帰るとき同じ感じを持つ。一体何を嫌ってるのだろう。
帰る群衆の中で見つけたカナダの知人に短い別れの挨拶をして帰路に着いた。
久しぶりに長い一日だった。


同じカテゴリー(生活)の記事画像
シクラメンに再挑戦
サギの巣
梅干し2009年
観賞用のトマト?
免許の更新
咲いた!!!
同じカテゴリー(生活)の記事
 仕事始め (2014-01-06 21:14)
  (2012-04-22 15:37)
 記録 その後 (2012-03-30 14:01)
 記録 (2012-03-13 15:59)
 復食失敗 (2011-10-23 14:59)
 また腰痛 (2011-10-18 18:51)


この記事へのコメント
思いで深い一日になり、よかったですね。

私もたまたま昨日駅に用があり、行ったらおまわりさんいるし、
じこくの変更案内があるので、きいたら、お召し列車がまもなく
通るというので、急いでカメラをとりに家までもどりましたよ。
以前見たお召し列車はチョコレート色で車体の真ん中に金で
菊の五紋章あったような気がしましたが、、

あっという間でほとんどわかりませんでした。
列車の写真は撮りましたけど、いまひとつイメージが、、
でした。
Posted by 花かんざし at 2007年11月13日 19:12
花かんざしさん

私もお召し列車のイメージとは違いました。車両にもっと重厚なものを期待していました。綺麗でしたけど。
お召し列車はいいとして、草津線にあんな車両を使って欲しいと思いました。他の線の使い古しのような車両は止めて欲しい。
Posted by 運営委員長運営委員長 at 2007年11月13日 19:46
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。