2007年08月26日

治療のまねごと

金粉もしょっちゅう出ると相変わらずなんでだろうという不思議さはあるが、驚きやありがたみが薄れてきてもっと何か起こらないだろうかと欲というのか期待するようになってくるのが人間の常というものだろう。
それで私にも人が治せないかと思ったのは自然の流れだった。
当時妻は便秘と生理痛に悩まされていた。便秘の方は日本から漢方薬を取り寄せて小さな丸薬を一日20粒ほど飲んでいた。身近にいるものを使って試すのは当然の結論。それに天然痘を試したジェンナーのような危険性もない。金粉も見てるしマークも消えたしそんなことが間近に起こってたので妻も一笑にふさず私に協力してくれた。
どうしてよいか分からなかったが、妻をソファーに横たえウォークマンのヘッドフォーンで石井先生のテープの声を聴きながら、お腹の上に手をかざして同じように声を出してみた。なんとなく気の抵抗感というようなものを感じたが、はてなマーク付きでただそのようなことをしただけのような幼稚なものだった。
その日か次の日か忘れたが、妻が下痢をしたという。ほ~ら、効いた。とは言ったものの私自身それを信じているわけではない。
その後も妻は同じく漢方薬を飲んでいたが、1週間後にもう一度試してみてくれないかと言ってきた。それでまた前回と同じようにテープを聴きながら手をかざした。
また、次の日妻が下痢をしたという。
同じことをして同じ結果が出たということは効いているのかもしれないから下痢をしたり軟便になったら丸薬を2粒ずつ減らしていこうと提案した。
そしてついに最後の一粒までたどりついたが、そこで妻に薬を止めることに対する恐れのようなものが出た。一粒の効き目など些細なものだということは頭では理解しているのだが、長年の習慣を絶つには勇気がいるらしい。しかし止めてもらわないと私としては治ったとは言えないような気がして、止めて上手く行かなかったらまた飲んだらいいと説得しなんとか止めさせた。始めてから3ヵ月後のことだった。
それ以降本当にたまに薬を飲んだこともあるが、妻の便秘は完治した。後には沢山の丸薬が残った。


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