2007年09月11日

陰気と格闘

さて、無事両親とバンクーバーに戻ってからも、日本で自信をつけたものだから、店の周りの人や友人など誰にでも声をかけて練習というか検証というか治療をしまくっていた。自信はついたというもののまだまだ本人も信じられないので実証するしかない。
その過程で治療中や後に身体が痛むことが多くなった。なかなか治らないときもあるので不快で気持ちの悪いことだが、人の病気をもらうというような話もその頃は耳にしていたので、これがそうかという理解をしていた。いずれにせよそのような不快な影響は消えるので問題ないだろうと思っていた。そんなことよりそんなことで人が治る面白さの方が勝っていた。
逆にそれならその現象を使えないかとある日思った。それで今度は治療中、意識的に痛みをもらいにいった。そして受けてくれた人に治療後痛いところを言ってもらって自分の感じてる場所が相手の悪いところと関係があるかを検証した。前からやったり後ろからやったりして以前書いたような鏡映しで反応してるとか後ろからのときはそのまま出るとか発見していった。
当時気を相手に送ると、最初の内はなんとなく手応えがある程度だったが、どんどんしてるうちに私に向かって冷たい風がびゅっびゅっと吹き付けてくるようになった。それはなんとも気持ちの悪いものだった。カナダで少しだけ空手をかじったことがあるので直線に吹き付けてくるから掌ていで突きをそらすように方向を変えられないかと思って試してみた。。これはずいぶん顔に受けてから思いつき使い出したテクニックだったが、よく役にたった。そんなことで当時の私の治療スタイルは手が顔の前で右に左に踊るように動いていた。
冷たい風と書いたが、いろんな温度があった。それはそれは冷たいときもあった。だからよく零下何度の感じとか高原の風とか涼しくって気持ちの良い風とかいろいろそんな表現をして、やっぱりあまりにも冷たいとかなり悪いんじゃないとか尋ねていた。
そんなことで当時、悪いと冷たい気が出ると単純に思っていた。いわゆる陰気である。陽気を感じそのため病気があるというのを知るのは先のことだった。



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