2007年10月17日

身体への関心

治療を始めてから、治療直後は治ったがまた悪くなることがあるので、どうしたらそれを防げるだろうと考えることになる。
気で縮んだ筋肉、つまりストレスがかかっている筋肉からストレスを取り、それによって筋肉が元の長さに戻ることで治ることが多いと考えるようになっていた。
それで、治療後、私が感じた場所の筋肉をストレッチで伸ばすことをアドバイスするようになった。そのために体の構造の本を買った。
ヨガの本は簡単なのを持っていたので、その中から役に立ちそうなポーズも採用した。
西野皓三先生の「気の発見」の中にある捻転というぶらぶらする運動もよく人に教える。これは脊柱をまっすぐにするのに役に立つ。
脊柱がまっすぐなっていることは、体を健康に保つ上で基本と言ってもいい。大動脈、大静脈の流れがスムーズで心臓にも負担がかからないだろう。首もまっすぐに保持しやすいので頭の血の循環も左右均等になるだろう。前後はまだしも左右に曲がっているのは良くない。血がスムーズに流れなくなる。脊椎から神経が出ているが、左右に曲がっているとその場所の神経が圧迫されることになる。圧迫された神経の受け持っているのが大事な臓器ならそこにも影響が出ることだろう。
かなり前に親戚の生後間もない赤ちゃんを診たことがある。心臓の壁が膨れているので退院できないでいた。下手をすると病院は手術したかもしれない。私の診たては背骨の歪みだった。そこと思われる場所に気を送る度に赤ちゃんは強く泣いたので確信したわけだが、後で母親にお腹の中に予定より長くいなかったか尋ねたらやはりその通りだった。大きくなりすぎてお腹の中で背骨が曲がったと考えた。それで、血の流れが悪くなり、心臓に負担がかかり壁が膨れたのだろうから、一週間もしたら治ると言ったらやはりその通りになった。脊柱がまっすぐになってるのが大事という一例としてあげた。
両足に同じような問題が出たら、大動脈大静脈が逆さYの字に分かれているその点より上に問題があると思ってほぼ間違いない。
左足首を痛めると右膝、左腰というように右足首ならその逆にジグザグに悪い影響を与える。足首から書いたがそれは腰から始まっても他の部位から始まってもジグザグに影響を与えると思っていい。骨盤に背骨が逆さTの字で付いていることや、目線を地面に並行に保とうとすることから体をいろいろな場所で曲げて調整するからそうなるようだ。
血の循環について言えば、静脈血をスムーズに心臓に戻すことが優先されると思っている。動脈血は心臓をポンプとして送り出されるが、静脈が滞るとポンプである心臓に負担がかかる。血が淀む、つまり瘀血の原因にもなり、また血の流れが遅くなるので新鮮な酸素や栄養分を多く含んだ動脈血が単位時間当たり減ることになる。それはそれに頼っている細胞を弱らせる。
もし、静脈が浮いて出ているならそれはどこかで静脈が押さえられているため静脈弁が働いて血の逆流を防いでいるのだから、心臓に向かって軽くさすってやるだけで静脈血は心臓に戻り動脈血が待ってましたとばかりに流れ込んでくる。
そんなことから、筋肉を鍛えすぎると静脈が浮いてくることがあるが、それは多分健康面から考えると良くないと考えている。
静脈血の戻りが悪いと暖かい動脈血は心臓が動いている限り送られてきているわけだから、指先とかの末端に熱がこもるようになる。体の血は水冷エンジンの水のような役目も果たしている。だから循環が適度に良いと暑さ寒さに強くなる。もしあなたが、暑がりか寒がりだったら、鍛えすぎか鍛えなさ過ぎの可能性もあると思う。
正しい姿勢と運動は、健康を保つ上で常に心がけてるのが肝要だと思う。
(念のため書いておきますが、以上は私の考えであり医学的に述べられているわけではありません。今後も身体のことについて書くときは私の見解ですのでご承知下さい。)


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