2009年12月02日

千枚漬け

農協のスーパーで売ろうと思って大蕪を育てたが、残念ながら人気がなく一日一個ほどしか売れなかった。
10個ほど売るのに2週間ほどかかり、それ以降の蕪は品質に自信が持てないので売るのを断念した。
売らないのはいいとして畑にある大蕪を早めに食べないともったいない。
それで、クッキーの手伝いに妻が行って留守だったが野菜は待ってはくれないので一人で千枚漬けを作ることにした。
一度売れ残ったので作ってみたことがあり作業工程や出来上がりの量など見当がついていたので少し多めに作ってみようと畑から8個の大蕪を収穫した。
千枚漬け一つが大体1.3キロほどあった。
今年はどういうわけか寸胴型に育った。
売ってる千枚漬けは皮を剥いて作るが、せっかく苦労して無農薬で育てたし、全体食という観点からも皮ごと作るのが家庭の千枚漬けというものということで、上下を切り落とし薄く切る準備をまずした。
千枚漬け
ヒゲ根のあるところは筋が中に入ってるので削り、中心が黒くなってたりしたのは四つ割、問題ないのは半分に切って重さを測ったら丁度8キロになった。
業者が使ってるような大きな鉋は持ってないし母なんかに言わすと鉋で作ったのは何故か美味しくないとも聞いてるので、この8キロの蕪を包丁で切ることになる。
量に負けてはいけない。
丁寧に淡々と切っていくしかない。
最初の内は包丁が流されて上から下まで均等に切れずきれっぱしも沢山出来たが、その内刃の角度の使い方が分かったようで上手くいくようになった。
千枚漬けじゃ、じゃ~ん。
この写真で約半分量。
いや~、本当に時間がかかった。
それを約3.5%の塩をして樽に入れ重石をする直前の状態が次の写真。千枚漬け



重石をして3日目に本漬け。
酢、砂糖、みりんで甘酢を作り冷ましておく。
タカノツメを輪切りに、沢山の昆布を10センチほどに切って用意する。
千枚漬け
その間に塩漬けの蕪を樽を逆さにして水切りをしたが、それが努力が報われたと思えるなんとも言えない美しいかわいい姿で登場した。
千枚漬け



さて、もう一度丁寧に本漬け。
底にまず昆布を引き、塩漬けの蕪をその姿を出来るだけ崩さないようにして並べ唐辛子を撒き、昆布を並べ蕪、唐辛子、昆布、蕪と繰り返す。
並べ終わったら最後に冷ましておいた甘酢を上から入れて塩漬けのときと同じ重石をして一日置き、二日目重石を軽くした。

食べごろは5日目ぐらいからだが4日目で試食。
まだ味のしみこみが弱いがぱりぱりとした歯応えがあり、食べてみたかった千枚漬けが出来上がった。
昔の千枚漬けは売ってるのでも歯応えがあったように覚えているので上出来と自画自賛している。


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この記事へのコメント
こんばんは!
なんと沢山の蕪 ご苦労様でした!!
見るからに美味しそうな千枚漬けですね(^^)v
先日赤い大根?(ずんぐりむっくり)を頂き、江龍さんと同じ調味料に直接漬けました。2日目には赤く漬かりとっても美味しかったです!!
Posted by パルパル at 2009年12月04日 22:08
>パルさんへ

私も赤大根をスライスして甘酢で発色させたのを作りました。
綺麗な赤色に染まり歯応えが蕪と違ってさらにぱりぱりしてました。
私が作る蕪、大根は窒素分が足りないのでしょう、煮たりすると気にならないのですが、固く育ちます。
昔の野菜はそうだったんだと思いますが、やはり千枚漬けも歯応えが欲しいと常日頃思ってましたので、美味しいのができたと思ってます。
包丁使いが上手になったのは余得というもんでした^^

近頃更新サボってますがいつも見ていただいてありがとうございます。
Posted by 江龍武 at 2009年12月05日 17:53
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